仙台のじいちゃん

 

作詞:mana

作曲:mana

 

誰も住まなくなった じいちゃん家が

売りに出てると聞いて寂しくなった

家のドアにかかる 手描きの看板

バイオリンとピアノの教室を開いていた

 

新しい誰かに住んでほしいという気持ちと

心はどこかでそのまま在ってほしい 

 

じいちゃんが空へのぼったあの日

たくさんのことを教えてくれた

大きなコンサートを開いたことも

父と母がそこで出会ったことも

もっと早く知りたかったよ

思い起こせばこんなにたくさんなのに

話がしたいよ

 

最初で最後になった 7年前

やっと私のライブ聴いてもらえた

 

「大したもんだね」とこちらが心配になるほど

たくさんウイスキーを飲んでいたこと

 

駅まで送ってもらった昼前

初めて音楽の話をした

優しく笑ってうなずいてくれた

夏休み 泊まりに行った朝も

たくさんの生徒さんが来てた

子どもの頃は知らなかったことばかり

話がしたいよ

 

じいちゃんが空へのぼったあの日

エーデルワイスを歌いました

聴いてくれてる姿が目に浮かんでは

離れない

 

親戚が書いたという本が

この間発売されたよ

家族の歴史が細かに記され

そこでもじいちゃんのことを

さらに知ることになりました

話がしたいよ、ずっと見ていてね